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攻守バランスのお話

time 2008/06/24

攻守バランスのお話

先日の練習の帰りに、とある方から、[tegaki]上がったら戻ってくるのが大変で……[/tegaki]てなお話を聞きました。
今回はそんなお悩みをちょっぴり解決するお話です。

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バランサー

サッカーの場合

サッカーにはバランサーという言葉があります。
とあるサッカークラブの説明を引用させてもらいますが、、、

サッカーにおけるバランサーは、主に試合中のチームの攻守バランスを判断し、自らのポジショニングによりそのバランスがどちらかに極端に傾かないようにする役割を持つ。
特定のポジションを指す用語ではなく、どちらかと言えばプレースタイルを指す用語である。

昨今は日本のサッカーでもボランチの存在が大きく取り扱われるようになり、いかに中心に位置するポジションが重要な役割を担っているか?が知られるようになりました。 ときにはバランサー、時にはレジスタ、最近ではボランチですかね。
バランサーは英語ですし、レジスタはイタリア語? ボランチはポルトガル語ですかね? ま、意味合いは殆ど同じと思われます。(多少違うかも知れませんけどね)

フットサルの場合

このように、サッカーでは司令塔がゲームのカギを握っているわけですが、フットサルではどうでしょうか?
司令塔という意味では、フィクソの位置がそうかも知れませんが、バランスを取るという意味で捉えると、全てのプレイヤーがバランサーでなければなりません。

常に自分は全体のどの位置にいるのかを把握しなければなりません。ピッチのどの位置にいるか?では無くて、ピッチ全体にいる、敵味方を含めた中のどの位置にいるかを把握している必要があります。 もしセンターライン付近にいたとして、それが自チームの一番前方なのか、後方なのか? さらに、敵チームはどこに位置しているのか?を理解しながら動くのが理想です。

例えば……

混沌としているボールの奪い合いから、ふとボールがこぼれてきました。チームの最後尾に居た自分はチャンスを見切って、見事にボールを奪い、相手選手をドリブルで華麗に抜き去ってからの、キーパーと1vs1で確実に1点もののシーンとなったとします。
しかし、もしその後のシュートをキーパーがナイスキャッチしたらどうなるでしょうか?自分が1人敵陣に飛び出ていたということは、自分より後ろは3vs4という数的不利という状況に陥っている訳です。 当然カウンターを食らうのは目に見えていますし、最悪1失点のシーンに早変わりします。
別にチャンスに抜け出すのがダメといっている訳ではなくて、1人飛び出すような必要があるなら、同時に1人戻って守りに備えなければいけないのを味方に気付かせなければなりませんから、一言、[tegaki]カバーして![/tegaki]と叫んでも良いかも知れません。チャンス!のかけ声がかかったら、その他のメンバーは周りを見ながら、フォローや守備の準備をする必要があります。
日頃からそういう状況には、みんなでフォローを心がける練習をしておく事も必要ですね。

フットサルにおけるセンタリングの立場

センタリングのリスク

結論から先に言っておきます。フットサルにはセンタリングをしてシュートをするメリットがありません。
これはサッカーを長くやってきた人ほど如実です。
かく言う私も、しばらくこのことに気付かずにフットサルをやっていました。

サッカーでは最後尾の守備を3人ないし2人が行うので、守備の薄い場所を利用しようと思うと、どうしてもコーナー付近となります。
コーナー付近から、センタリングをあげると、横方向の動きが苦手なキーパーを欺くのにも丁度良いことから、センタリングからシュートというのが、サッカーの定石のようになっています。
でも、これはサッカーだからできる技で、フットサルでこれをやろうとすると、センタリングを敵に取られた段階で、即数的不利となり失点する確率がぐんとアップします
サッカーでは1人が最前線までいって、ひ~ひ~バテていて、使い物にならなくなり、9人vs10人になったところで、大したダメージはありません。
しかし、サッカーはフィールドプレイヤーが10人、対してフットサルは4人です。単純計算で、フットサルでは1人がサッカー換算で2.5人分の仕事をしなければなりません。センタリングにいった選手は相手にボールが渡ったと同時に守備に急いでもどらなければ、サッカー的には7.5vs10な訳ですよ。
これは痛いですよね。 わざわざ疲れる思いをしてまで、こんなにリスクの高い戦略を選ぶ必要はありません。

数的有利は数的不利の前触れ

フットサルは数的有利をいかに保つかどうか?が一番の要になります。
そう考えると、数的有利な状況で攻撃しているという事は、裏返せば、数的不利というリスクを負うことでもあります。
圧倒的数的有利は、その後の圧倒的数的不利を意味します。
これを回避する一番の答えは、敢えて数的有利な状況を作らないことですよね。
極端な話をすると、全員が1on1、すなわちマンツーマンの状態で、ギリギリのところでシュートを打てば良い訳です。
さらにいうと、シュートを打った時にすでに、数的有利な守備ができていればベストです。
敵の最終ラインから過度にはみ出すことなく、すぐに守備に移れる場所からシュートを打ってしまった方が良いとすら言えます。

それでもセンタリングしにいきますか?

フットサルのバイタルエリアはゴールから見て45°の位置だそうで、これに次いで第2ペナルティ付近となります。
コーナー付近は点数の入りにくいエリアとされています。
そうすると、センタリングからのシュートなどはもってのほかってのが分かると思います。
コーナー付近というのは、シュートを打っても、もっとも入りにくいエリアですから、この場所にボールが行ったときには、100%安全なパスを心がけて、味方にパスを戻すのが得策と言えますね。
一か八かのセンタリングは止めるようにしましょう(^。^)
そして、もしカウンターで抜け出してシュートの場面などは、抜け出してしまったのだから、確実に決めることに専念しましょう。
余裕があるならば、敵がギリギリまで自分に追いつくのを待つのが効果的ですね。 確実にその後が楽なはずです。

結論

とはいえ、なにが起こるか分からないのがフットボールですから、コーナー付近からのシュートも入ったりします。
こんな机上の計算通りにいかないのが、楽しいところですね(^_^;

センタリングはやめよう!
カウンターはリスクいっぱいの賭け、行くなら意地でも決めよう!

ということで、今日は締めです。

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コメント

  • チーム全体としてもうちっと守備意識を持ちたいやね

    by とし €2008年6月26日 12:31 PM

  • 誰かが攻めに行ったら、誰かが戻るってだけの話なんだけど、これがなかなか出来なかったりする(^_^;
    ず~っと守りっぱなしじゃダメだし、攻めっぱなしでもだめ。
    全員が攻めても、全員が守ってもダメなんだな。

    全員が同じところにいるんじゃなくて、常に循環しているのが理想だよね。

    by bunga €2008年6月26日 3:52 PM

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